まるで眼中にないみたいに俺らを見ようともしねぇ。


しかも、楽しげに松田に笑いかけている。


最初は冗談かと思っていたが、それにしては態度が変わんないし…



は…?あいつ、何してんの。


相手、間違ってんだろ?




お前のずっと心に居んのは、松田なんかじゃなく…



隣でバカ面で固まる大和。


思わずため息が出る。



もう終わった話だが、


こんな行動力もねぇ奴に負けたと思うとなんか腹立つんですけど…


まぁ未練とか一個もないけどな。




動くんだとしたら…俺じゃない。



突拍子のない事に驚きながらも、俺はそう思った。



その判断がのちに、俺自身を苦しめる事になるとも知らずに…