「今から授業なのにぃー!どどど、どうしよう…」



花音の顔はみるみる青白くなるものの、肝心の鼻の赤みは治らず…


さっきまでとはまた別の意味でも泣きそうになっていた。



「取り合えず出来ることはやろ?
保健室に行って冷やしてみてさ」


「それだ!さすが、成績のいい人は考える事も違うね~っ」


「せ、成績は関係ないと思うけどな…?」



とにかく時間があんまりなかったから、私と花音は急ぎ足で保健室に向かった。



本人はひどい顔だと嘆いていたけど…


好きな人と上手くいって嬉しそうな花音は、とっても女の子らしくて素敵だと思った。


なんて言うか…見てるこっちまでキュンキュンしてくる、みたいな?



ホント、二人の想いが通じあって良かったなぁ…


大和に告白されたあの時、


まさか私が三角関係に巻き込まれるなんて思ってもみなかった。



色んなことがあったけど、終わりよければ全てよし…だよね?