「うぅ~~、美桜ぉぉ~」


「はいはい。分かったから!」


「だってぇ…もうっ、すんごい嬉しくてさぁ?」



いつもよりかなり早めに教室へやって来た花音。


挨拶も早々に、裏庭へ連れて来られたのはさっきのこと。


大和が前向きに考えてくれるというのを、花音の口から伝えてくれた。


大和が話したというのは聞いてたみたいなんだけど…


自分からもちゃんと伝えたいって思ってくれてたみたい。


それで話してる途中で感極まっちゃって…


もうポロッポロ泣いてるんだよね。


まぁ…分からないでもないか。
花音にとって長期戦だったもんね?




「おめでとう。花音!」


「あぁあ…、ありがと~っ!」


「あーもう、泣かないの!
鼻が真っ赤になってるよ?」


「え、マジで!?うそうそ!」



持っていた鏡を取り出して自分の顔をチェックする花音。


あまりの泣きっ面にぽかーんと口を開けている。