そんな私を余所に、直人は手首へと唇を寄せた。
一瞬、何が起きたのか分からず…
それが脳で理解できた瞬間、体温が上昇するのを感じた。
「な、な、なななななにしてんの!?」
パニックになり過ぎて動くこともままならず、
目をぱちくりとさせて直人を見ていた。
ホントに目の前にいるのは直人なんだろうか?
当たり前のことを疑ってしまう位、意外すぎる行動で…
「本当…独断専行して、無茶ばっかして…」
発された低く…そして重い声にギクリとする。
これは…絶対怒ってる!
それを感じ取ると、熱を持った体から血の気が引いていくのが分かった。
「あの、なお……!!」
それは突然の出来事で。
声を掛けた私の世界がぐるりと回った。
そして横にいたはずの直人は私を組み敷いていて…

