パシッーー
でも立ち上がることは出来なかった。
直人に、腕を掴まれたから…
「なお、と…?」
「俺よりも、お前の方が辛いだろ?」
直人の鋭い視線と交わる。
何でも見透かしているような…そんな目と。
「な、何のこと…?」
グイッ!
「…!」
「バレてないとでも思った?」
あくまでも白を切ろうとした私の前に、直人は私自身の腕を突き出した。
手首はさっきよりも紫が濃くなってきていて…
全くといっていい程、言い逃れが出来ない状況。
「こ、これは…その……」
言い訳すらも見つからない私。
目は泳ぎっぱなしで直人と顔も合わせられない。

