「この店は前の店をリフォームして建ててんだよ。
で、造りは昔の構図のままな訳」
「フムフム」
首をひねった私を見兼ねて、直人の説明が始まった。
そうなんだ。
通りで、新しいお店が急に出来たなぁって思ってたんだよねぇ…
「一昔前のダクトはでかいタイプのが多いんだよ。
それこそ、人一人は入れる位のな」
「じゃあ、さっきのドでかい破壊音は…」
「俺が天板を蹴破った音」
……さらりと言って退けよるな、この人は!
さっき、直人は必ず中に入るって私に言った。
有言実行する奴だとは思っていたけど…
この短時間で店の内情を知ったり細かい地図を手に入れるなんて…
ホントに同じ高校生か?
頭のキレも手際が良さも桁違いだ…
「立てるか?」
聞こえてきた声にハッとする。
いけないいけない!
あまりの驚きに呆然としてたわ…

