「やぁ、美桜。そろそろ来ると思ってたよ」
そう言って松田くんはニッコリと笑う。
対して、なんと返せばいいのか分からずに私は苦笑いを浮かべた。
松田くんが長いソファーの真ん中に座って女の子たちに挟まれている。
そして花音も同じように左端に座っていた。
「花音!」
会えた嬉しさで思わず呼んでしまった。
思えばこの時の私は心細かったのかも…
「……」
でも花音から返答はなかった。
というより、私が来たことすら気付いてないみたいだ。
しかも、
それは花音だけじゃない。
周りにいる子たちも虚ろな目で焦点が合っていない。
そういえば…
前にも似たようなことが……
目に光を宿していない花音。
その光景が、フラッシュバックする。

