キョロキョロと辺りを見回す。
すると三十代ぐらいの背の高い男の人が向こうから歩いてきた。
「君、松田くんと同じ学校の子だよね?」
「あ…はい!そうです!」
「松田くん達は奥にいるんだ。付いてきて?」
ニコニコと笑顔で案内してくれる親切な人にホッとした。
お店がお店だから余計にそう思うのかもしれない…
だけど…
言い知れない気持ちがぐるぐると巡る。
何を…と聞かれると答えられないけど…
目の前の男の人には、何か違和感があった。
「松田くん。連れてきたからね」
店の奥まった所に松田くんと花音たちは居た。
お店の入り口や真ん中からじゃ見えにくい場所だ。
男性が声を掛けると、松田くんはこっちへ顔を向けた。

