「扉を閉めてもよろしいですか?」
男の人がやんわりと私たちに問いかける。
けれどそれとは反して鋭い眼光をしてるのが、サングラス越しでも分かった。
きっと、逆らったりすれば全員只じゃ済まない…
それ程の威圧感は感じた。
「ほら、大和の方に行って?」
慌てて直人を外へと押し出す。
「…必ず、俺らも中に入るから」
直人はひっそりと私に呟くと、後ろへと下がっていった。
扉が閉まる瞬間。
直人をちらっとだけ見たけど…とても真剣な顔付きをしていて…
本気なんだ…
直人はこの店に入る気でいるんだ。
…あの男ならやり兼ねないっ。
直人が本気出して何もしなかった事がないもん!
しかも有言実行タイプなんだよね…
そんな事を考えながら、外の光がなくなってさらに薄暗くなった廊下を進む。

