「ちょ、ちょっ…!
ホントに店ん中入る訳?本気?」
「うん。花音がいるからね」
「いや、確かに中にいるだろうけどさ!危険だって!
なぁ、直人………
……直人?」
めちゃめちゃ慌てふためく大和。
そんな大和とは逆に、直人は静かに俯いている。
おかしいな…
いつもぶっきらぼうでも反応はちゃんとするのに。
直人の様子も気になる。気になるけど…
今はそれよりも先に花音に会いに行かなくちゃ!
「花音と一緒に戻ってくるから。じゃあ行くね!」
二人に不安がられないようになるべく元気に話すよう心がけた。
店の中はここから見る限りは薄暗く、廊下が長く続いてる。
…さて、行ってきますかね!
悟られないよう浅く深呼吸をすると、私は一歩を踏み出した…

