少しハスキーな声。
見た目よりも優しげな声色に少し、ほんの少しだけ緊張が和らいだ。
「本人と話がしたいんですけど。構いませんか?」
こんな空気の中、直人は顔色ひとつ変えずに話を進めていく。
その横顔にちょっとだけ、ドキドキしてしまう…
「良いですよ。ただ…ご入店は眞中様のみとなりますが」
惚けている私の耳に何やら聞き入り難い言葉が聞こえてきた。
入店は一人だけ、
しかもそれは眞中で……
「私っ!!?」
この怪しげな店に一人で入れとか…
中々に難易度が高い。
いや、高すぎっっ!!
「松田様から言われていますので。入られますか?」
「美桜一人だけって…」
「マジかよっ」

