「へぇ……、そう…」
それだけ言って私はズカズカと自分の席へ鞄を取りに行った。
「み、美桜?」
「悪ぃ…怒鳴るつもりは…」
さっきと違い、今度はオドオドした声がふたつ聞こえてきた。
泣いちゃう…とか思ってるのかな?
生憎、怒鳴られた位で萎縮しちゃうような可愛いげのある女じゃない。
「私の話っていうのはさ…あんたらの話題に挙がってる花音のことなんだよね」
ニッコリ笑顔でそう言うと、瞬間二人は『まずった』って表情を浮かばせた。
だけど私は気にせずに話を続ける。
「花音がね…怪しいお店に出入りしてるって噂になってるの」
「そんな話聞いたら…放っておけない」
「どういう場所か分からないけど、私、乗り込んでみようと思ってる」
口を出させる隙も与えず、ざっと大方に話してみた。
そして最後に……

