そうか、分かった!
いつもの明るさをまるで感じられない。
ニコニコとよく笑う子なのに…
今は真逆の無表情。
しかも顔色が悪そうに見える…
一体、何の話をしてるんだろう…
ここからじゃ会話がよく聞こえないよ。
足音を立てないようにゆっくりと距離を縮めていく。
だけど…
「あぁ、美桜。もしかして、花音ちゃんを探してた?」
あっさりと松田くんに見つかってしまった。
自分には張り込みやら尾行の才能は皆無らしい。
将来探偵や刑事にはなれそうにないな…
なるつもりもないけど。
「ん。うん、そう…花音と一緒に帰る約束、してたからさ」
「そうだったんだ。花音ちゃん、ごめんね?
引き止めちゃって…」
「ううん…」

