「よーし!じゃあ私はチョコアイスが乗っかってる奴にしよっかな~」


「何ですと!?パンケーキの上にはバニラアイスとチョコレートソースでしょうが!」


「…あんまり変わらなくない?」


「全然ちがーう!!」



トークを弾ませながら目的のお店へと向かう。


花音の会話は抜群に面白くて、


一緒にいると楽しくて仕方がない。



これから、私の片想いがどんな結果に転んだとしても…


花音みたいに人を元気にさせられるような…そんな人間になりたい。




そう、芯から強く思った…









「スゴいね」


「凄いどころか教室ん中溢れかえってるじゃん」



朝から賑わう教室に花音とため息。


クラスに松田くん目当ての生徒が押し寄せる光景は、わが校の名物になりつつあった。