「おはよう」
「んっ、おはよ…」
マンションの下で直人に声を掛ける。
いつもと変わらない様子に、ちょっと一安心。
「昨日はありがと…胸、貸してくれて」
「別に…」
出た。直人の『別に』
この人の口癖のようなものだ。照れた時とか、よくこれを言う気がする。
「それと…付き合ってくれたのに寝ちゃってゴメンね?腰、痛めてない?」
「…は?何でだよ?」
何でだよ、って…心配してるんだよ!
「だって…重かった、よね?」
「おぅ、重かった」
ガーン!
そんなにはっきりと言わなくても…
ショックで立ち直れないかも。

