只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!




生徒ももう半数以上は来ていてワイワイと賑やかだ。


取りあえず足を踏み入れてみるも、教室の中に居ても落ち着かない。


寧ろ余計にそわそわしてしまう…



「おっはよ!」


「ひわぁ~っ」



勢いよく振り向くと花音が立っていた。



何だ…花音かぁー。


心臓止まるかと思ったよ…



「なに?そんなに驚いて?」


「え…いや、いきなりだったからさ…」


「ふーん…」



頷いてはいるがあんまり納得していない花音ちゃん。



考えてみれば直人がこんなテンションで挨拶してこない…よね。


冷静な判断力さえも欠如してしまってるよ、私。



「あれ?大和と直人はまだ来てないんだねぇ」


「う、うん!そうだね!か…鞄もないみたいだし?」



今度は直人という名前を聞いただけでまるでお祭り騒ぎのように心臓が騒がしい。