いつにも増してしおらしい美桜にドキッとする。


つーか誰にもって…俺はノーカウントですか? 


それって良いんだか悪いんだか…




長居しているとまたガミガミ言われそうなんで、俺達はすぐ教室を後にして職員室に鍵を返した。



いつもの帰り道を肩を並べて歩く。


久しぶりだからかそれが新鮮な感じがした。




ヒュー~ーーー



陽が落ちてしまったせいで向かい風が一段と冷たい…



「あのさ…」


「ん?」


「今からもう避けんのはなしな?」


「うっ……わ、分かった…」



美桜は立ち止まるとバツが悪そうな表情を浮かべた。



分かってんだけどな?


美桜が…避けたくて避けてたんじゃねぇの位。