花音のバカでかい声が教室に響く。
「え…え?なんで別々?」
その言葉にいち早く反応したのは大和。
オロオロとまったく動揺が隠せていない。
…つーか、何でそんなに狼狽えてるんだよ。
「なんで?理由なら……そこのあんたが一番分かってるでしょーが!」
そう言って俺を指差す花音。
こりゃ美桜が言ったんだろうな…
「そう、だな…」
「おい、直人!お前…どんだけの暴言を美桜に…」
「あのなぁ!毒舌やら暴言は吐いてねぇから!」
「え、そうなの?」
滅多に上げない声を上げたからか、予想外の答えだったからなのか。
大和は瞬きを数回して目が点になった。
「とにかく!何が原因かは私にも分からんけど、早く元通りになんなさいよね!」
花音はそう吐き捨てて、大漁のパンを両手に抱えて教室を後にした。

