あんだけ落ち込んでると少しだけ気の毒に思うな。
俺は再び廊下で話す美桜と松田を見上げた。
もちろん会話の内容なんてのは聞こえて来ない。
それでも遠目からだが美桜が若干困ってるように見えた。
美桜は気になってないと否定してたが…
この先どう転ぶかなんて誰にも分からない。
もしかしたら…なんて事もあるかもしれない。
あいつ、押しに弱そうだし…
でも、な…
嫌な予感がする。
松田はヤバいと俺の勘が告げてくる。
俺だけでも気を付けていよう。
そう心に決めて……
「あっ」
「あれ?お前先に教室行ったんじゃなかったの?」
「まぁ…ちょっとな」
教室がある二階に着いた時、また偶然にも大和と鉢合わせた。

