学校に着いて下駄箱で学校指定のスリッパに履き替える。
何の特徴もない色味の地味な奴だ。
「俺ちょっと職員室行かなならんのよ」
「また補点プリント出されんの?」
「うるへー。また後でな!」
「おう」
大和と別れて教室に向かう。
テスト期間前くらい勉強すれば補習や追試を免れられるものを…
花音も大和もそれさえも嫌で逃げやがるからな。
「あっ、眞中先輩だ」
不意に出た言葉に自然と足が止まる。
前には二人の野郎…
そいつらの視線の先を追うと、二階の廊下を歩く美桜の姿が。
「文化祭の時の和装…可愛かったよなぁ」
「劇の姫役も完璧に似合ってたし」
「接客してもらった時、心臓バクバクだったわ」
この二人どっかで見たと思ったら…
クラスの出し物に来てた奴らか。

