「朝から元気だな…」
「まぁな!お前は相変わらず低血圧だな?」
シャキッとしろよと背中をバシッと叩かれる。
加減してるから痛くはねぇけど…
「そういえば花音は?」
いつもセットで来るはずのもう片方は居ない。
賑やかさに少し欠けると思えば…
まぁ、あのてんやわんやに慣れてしまってる俺も俺か。
「花音はバスケ部の朝練付き合ってくるって。美桜も日直で先行ってるんだよな?メッセージ来てた」
「ふーん…メッセージ?花音の方は朝っぱらによく動けるね」
さりげなくスマホを開く。
が、メッセージなんてこっちには一切届いていなかった。
「ふーんって…ちゃんと見とけよー」
あ?見とけも何も…
俺には何も入ってねーんだよ!
そう大和に言える訳もなく、俺は適当にその場を流した。