只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!




質問も謎だけど直人がそんな事を聞いてくるのも謎。



大体私が好きなのはねぇー!



好き、なのは…




あんたなんだよーーっ!



…と言えたらいいのに……



諦めなきゃいけない。


諦めたくない。


その狭間でフラフラしている私。


そんな自分が嫌で嫌で堪らない…



「答えたんだから…離れてよ」


「あ、あぁ…悪…」


「っ痛!」



直人が後ろに引いたのにホッとしたのも束の間、チクリとした痛みが走る。


密着していた影響からか、直人の制服のボタンに髪が絡まっていて…



「痛たたた…髪の毛かぁ」


「結構絡んでるな。少し、じっとしてて…」



私が痛くならないようにか。
直人は少し屈んだ体勢で、絡まった髪を優しく解いていく…


髪に触れる骨張った大きな手。


美少年の顔とは対照的に男らしさを感じ、さっきよりも顔が火照る。