「この手の噂が回ってくるのなんて直ぐだからな」
「が、学内ネットワーク恐るべし…」
「…まぁこんだけ想いを寄せられてるんだし。前にも言ったように…危機感持てよ?」
“危機感”
その言葉で壁に押し付けられたことが甦る。
あの時…
直人はキスするつもりなんてこれっぽっちもなかったんだよね。
だけど…
触れてしまいそうな位、近い距離に直人が居て…
それを思い出しただけで顔が火照っていく。
あーもう、うわ~!
今絶対真っ赤だよー!
「何、どうかした?」
「いや、特に、大したことは…」
この状態を見られたくなくて勢いよく机に伏せる。
気持ちに気付いてしまった今、自分から抱き付いたことや劇で思いっきり顔を寄せたこと…
様々なことを思い出して今更ながら恥ずかしくなった。

