文化祭から一週間が過ぎた…



自分の想いを自覚してしまったあの日。



何というか…もう気が気じゃなかった。


後夜祭なんてのもあったけど、はっきり言ってうろ覚えでしかない。


あれから、直人ともあんまり話せないでいる。



せっかく仲直り出来たのに…


これじゃ…前と何にも変わってない。


分かってるけど、分かってるのに……



今もこうして早めに家を出て学校に向かう。


少しでも話す機会を減らす為に。




そのはずだった……





「よぉ」



うそ……


どうして、居るの…?



「お、おはよ…」



マンションのエントランスに立つ直人。


登校時間にはまだまだ余裕がある…