「こ、ここまで……来ちゃえ、ば…」
花音と大和といた廊下から屋台が多く賑わっている中庭まで、一気に駆け抜けた。
元々運動出来ない私には少しの距離でも息切れ必須だ。
ドクドクと心臓がうるさく響く…
「おい」
掛けられた声に怒気が含まれている気がする。
そりゃそうだろう。
私だって逆の立場なら問いつめるもん…
「何のつもり?まぁ大方は予想出来るけど…」
「よ、予想?」
「どうせ花音に頼まれたんじゃねぇの?」
「おうっ」
流石は直人と言ったところか。
全て読まれてるのね…
「うん。花音に協力してやったこと…」
「やっぱな」
直人の口からため息が漏れる。
呆れられちゃったかな…
でも、これだけは伝えておかないと。

