ガシャンッッーーー
音とともに話が途切れる。
視線を流せば担当しているテーブルのコップが倒れていた。
「あちゃー、コップを倒してしまったー。スミマセン。何分通路の幅が狭いものでぇ」
そう言ってテーブルクロスで机を拭き出す直人。
狭いのは分かる。うん。
私もここで動くのとか一苦労だし。
分かるよ。分かるけどさ……
そのあからさまな棒読みは何?
「後、申し訳ついでなんですけど……美桜はもう先約済みなんでナンパなら他当たってくれます?」
後輩たちに顔を向ける直人。
その表情は私から伺い知ることは出来ない…
…って、ナンパ?
今ナンパって言った??
「ちょっ…直人!別にナンパなんて私されてないし!ねぇ?」
「ハイ。マッタク…」
「ほらね?」

