名前を聞かれてドキッとした。
接客に至らないところがあったのかもと思ったから…
と言っても料理や飲み物を持ってきたり、お冷や入れたりするだけなんだけど…
「眞中さん、ですか……可愛らしい名前ですね?」
「え…そ、そうですか?」
絶えず微笑む彼らを見たらそうではないのかとホッとした。
と同時に少しドキマギ…
名字を可愛らしいなんて言われたの初めてだから。
き、奇特な人たちだな…
「料理運ぶのにそこ邪魔。ちょっと退け」
突如掛けられた乱暴な言葉。
顔なんて見なくたって声で分かる。
「それは…失礼致しました」
その場から少し動いてみれば案の定近くには直人。
久しぶりに声を掛けてきたと思えば今の言い草って…ひどくない!?
「お待たせ致しました。オムライスとドリアでございます」

