花音には昨日告白したということを電話で話した。


その時は特に何も言われなかったんだけど…


気を使ってくれてるんだよね?


事情を知っている花音と大和の優しさに、私は嬉しくなった。




「まずはー、私の天使の歌声から始めますか!」


「天使?堕天使の間違いじゃん?」



…直人くん。好きな子にはもっと優しくしなよ…



今日の授業が終わると、私達はそのままカラオケ店へ。


はっきり言って、歌に関しての私と三人との格差が凄い。


自分のは披露できるレベルじゃない訳で…


次々と歌われていく中で私の順番が回ってきた。



「美桜のお気に入りが聞きたいなぁ♪」


「あれか…了解!」



いつも来たら歌う曲を入れる。
この曲は謂わば失恋ソング…


まさに、今の私と状況がピッタリだった。