只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!




会長に事実確認を取る時間さえもないままに、私は本日最後のシーン…
直人とのラストへ。



まさか……



会長にキ、キスされるなんて!




まもなく始まるであろうこのタイミングに、ヒロインである私は大パニック状態っ!



…事故。事故だよね、うん。
勢い余ってぶつかっちゃいました~とかそんな感じだよ。
絶対そうっ!



でも……だとしたら何で笑ってたの?


普通ならあっちだって驚いてたっておかしくないはず…だよね?



あーーっ、もう!
考えれば考えるほどに頭の中はごっちゃごちゃっ。



「…あのクソ眼鏡」


「え…なんか言った?」


「別に…」



いや、別にっていう表情じゃありませんよ?


滅茶滅茶険しい顔してますけども!?



「な、直人も予行だし緊張してんの~?」


「あ?」


「何でもありません!」