「はい……喜んで」
そう言って大和の背中に手を回すと、照明が落ち辺りは暗闇に。
正直ここで暗くなって助かった。
だって今、この場に似つかわしくない表情してるもん。
自分のことじゃないのに傷付くなんて…
偽善者…って思われるかもね?
「チョー良かったよー!二人ともナイス演技!」
大和と二人で舞台袖へと戻るとすぐさま花音からそう言われた。
向けられるのは飛びっきりの笑顔!
あ、あれ…?
思ってるほど気にしてない、のかな?
そりゃ泣いてたりしても焦るけれども!
こうも予想してたのと反応が違うとは……
他の出演者からも拍手で出迎えられる中、一瞬垣間見た横顔。
それを見たらバッと現実に引き戻された。
あ…、違う。
これは空元気なんだ。
無理して笑ってるんだ。
胸がどうしようもない位に苦しくなった。
本当に苦しいのは花音だっていうのに…

