「あっ!坂口先生ー、おはよー!」



クラスの女子が外に向かって手を振っている。


近くに隆兄がいるんだ。そう思うと…



うっ…昨日の今日じゃ、まだ無理っ!



私は昨日のことを思い出し机に突っ伏した。



『ごめん…美桜のことは、妹のようにしか見れない…』



隆兄に言われた告白の返事。


そんなの…態度見てたから知ってるっての!


でもまぁ、振られてちょっとはすっきりした気がする。


これで…少しは前に進めた、のかな?





「授業終わったらカラオケ行こう!」



昼休みに四人で昼食を食べていると、突然花音が提案してくる。



「いんじゃね?結構久しぶりだし」


「別に…良いけど」


「美桜は強制連行でーす!」


「拒否権はないの!?」