「さっきの調子で残りも頑張ってね。私はここから見守ってるから」
う~…その見られてるって感覚が一番緊張しちゃうんだけど…
「が、頑張ります!じゃあ行ってきますね」
笹沼先輩にそう告げると、今度こそ舞台へと足を踏み出した。
中央に立ちスタンバイする大和。
それに合わせるように向かい合って私もその場に立った。
「さっきの演技凄かったじゃん。マジ鳥肌立ったわ」
顔を合わせた瞬間、開口一番に笑顔で大和が言って退ける。
よくもまぁ思ってもないことをヌケヌケと…
「そりゃどーも」
「本当……。好きな奴がいるかって思う位…」
「え…?」
いつもと違う大和の眼差しに私は動揺してしまった。
さっきの笑顔は消え失せ完全に真顔。
私を映すその瞳に、全てを悟られている気がして……
ビーーーーーッッッ!!
思考が停止してしまっていた私の耳に、体育館に再演の音が鳴り響く。

