只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!




『成功させたい!』



そんな熱意がひしひしと伝わってくる。


厳しい人だけど…悪い感じは全くしないからなぁ…



「開始5分前でーす!皆さん所定の位置に付いて下さい」



生徒の一人が声を上げる。
それに釣られて周りの人たちが右へ左へと足をバタつかせた。



「じゃあ私は向こうだから!あんまり無茶しちゃダメだかんね?」


「うん。ありがと」



慣れないドレスを持ち上げながら、花音は向こうの舞台袖へと消えていった。



無茶しちゃダメ、か…


体育祭で倒れてしまったから余計不安にさせちゃってるんだろうな…


…うしっ、体調管理には気を付けないと!
皆の頑張りを無駄にしない為にも。





『世界一美しいと言われる湖。その湖があるのがラルフェイス国……』



予行演習が始まって自分の出る場面まで舞台袖でスタンバイ中。


そして今は王子一人一人の登場シーン…
女の子たちの注目度が一番高いであろうカットだ。