『可愛い』
その言葉を向けられてるのはドレスであって私じゃーない。
ちゃんと分かってる。分かってるさ…
だからドキドキしちゃってるのは不可抗力な訳で…
あー…不意討ち過ぎんでしょうよ……
「それは…ありがと…」
「どういたしまして」
ドレスには口がありませんからね、私が代わりに言っときますよ!
大体こういう時ってどう反応したらいいのか分かんない…
まぁ大和はニコニコとしてるし…良かったのかな?
さっきの妖艶な感じじゃなくて、普段と同じ屈託ない笑顔。
「あと…」
「お?」
「さっき…割り入ってくれて、ありがとね?」
「…おう!」
大和は一瞬きょとんとした顔をすると、また笑顔に戻って私の頭を撫でた。
あまりされた事のない行為に、またどぎまぎしてしまった…

