左上を仰ぎ見ながら首を傾げていると、大和から長ったらしいため息が漏れた。
「…何でもねぇ。やっぱいいわ」
そうして行くぞと大和は先に歩きはじめた。
何故だろう…
今の態度に若干ムカッとしたんですが?
理由やら原因はちんぷんかんぷんだけど……
なんっか腹立つ!!
「あんよ…」
「何だよ」
もう少し行けば皆の待ってる舞台袖というところで急に大和が立ち止まる。
私はちょっと怒りの篭った声で返事を返した。
「いい感じじゃん、そのドレス。可愛いな?」
私の返しなど気にもせず。
やんわりと笑みを添えて…
こっちを振り返りながらそう言ってきた。
いつもの大口開けてするような奴じゃなくって…
何か色香が漂ってる感じの。

