明らかに伝わってくる不穏な空気。
正直この場から立ち去ってしまいたい気持ちでいっぱいだったけど…
大和に手首をがっちりホールドされていてそれも叶わず。
「じゃあ美桜さん。予行頑張ろうね?」
「は、はい…」
そう会長から笑顔で投げ掛けられるまでの間がスゴく長い時間に思えた。
実際はほんの十秒位だったかもしれないけど…
去っていく会長の後ろ姿を大和と一緒に見送る。
途端に握られていた手をパッと離された。
「「…………」」
沈黙が……流れる空気がめっちゃ重い。
これは…私から声を掛けるべきじゃなかろうか?
いや、でも、何を話したらいいのか……
「お前よぉ…」
「ふぁ?」
「もうちょっと警戒心持てよ」
「警戒、心…?」
紡ぎ出された言葉は説教かはたまたアドバイスか…
私には大和の言っている意図が読み取れなかった。

