文化祭もあと僅かに迫ってきた。
今日は予行演習。
本番と一緒で最初から最後まで通しでこなす。
衣装も本格的なものを着ているけど、これはプレ用で当日は違うのを着るらしい…
それでもかなりしっかりとした水色のドレス。
まるで、おとぎ話のシンデレラが着ているような…
衣装室のすぐそばにある鏡に写る自分を見る。
そして、あまりの似合わなさにげんなりとした。
これが姫って……
絶対人選ミスだよ、これっ!
「美桜さん」
本番は笑われ者になるなと落ち込んでいると、後ろから声が掛かった。
誰か…なんてのは考えなくても分かってしまう呼び方。
「羽山、先輩…」
「つれないなぁ…帝って呼んで欲しいんだけど?」
相も変わらずミステリアスな雰囲気を纏った会長。
いつもニコニコと笑ってはいるけど何故か馴染めない人だ…

