煌々と紅く光る夕陽を見つめる。
眩しくて、でも目を離すことが出来なくて…
それは隣にいる誰かさんみたいな。
このまま、太陽が沈まなければいいのに…
叶わない願いを心に宿す。
叶うことがないと分かっていながらも、願わずにはいられない…
「そろそろ…帰る?」
「そ、だね…」
『嫌だ』
なんて口が裂けても言えない。
言ってしまえば私の気持ちを晒すようなもんだ。
私の気持ち…
それって…どんな気持ち?
歩みを進める足がやけに重い…
何だか『帰りたくない』と主張してる感じがして……
ふと教室を出たときに私の方へ振り返った直人。
その時の顔が一瞬切なそうに見えたのは…気のせい、だったのかな?

