そう伝えると直人は不思議な顔をして私を見る。
それを目の当たりにして、改めて直人が私に何の感情も抱いてないんだと思い知らされた気がした。
何感傷的になってんのさ…そんなの当たり前でしょ?
分かりきったことじゃないか。
分かってるはずなのに、チクリと胸を射すこの痛みは…?
「あぁ、悪い…」
言いながら後ろに下がって直人は少し距離を空けてくれた。
いくらかドキドキが納まっていく。
“これで普段通りの私でいられる。”
そう思うとホッと胸を撫で下ろした。
直人の異変にも気付かずに…
「陽、眩しいね?」
「…そうだな」
真っ赤な夕焼けが私たちを照らす…
手で目を覆いたくなる程の眩しさだ。
横にいる直人をチラリと見る。
そこに立つ彼は夕日に照らされ、髪はきらきらと輝きを放っている。

