「気のある素振りしてる奴がいるってのに全く知らないだろ?」
「そんなの…いない、し…」
「いや、いるね」
全く覚えがない。
それなのに直人は真っ向から私の返事を全否定!
しかも…なんかこっちに詰めよって来てらっしゃる!?
「じゃあ…美桜がこの町に来てから、何人に告白された?」
「いきなり、何を…」
「何人?」
あまりにも近く、それと囁くような声に息が詰まる。
目の前に映る表情も、そして耳に残る声色も……
何処か、怒ってそうな…苦しそうな印象で…
怒ってる…?
どうして……
直人が怒る理由はないのに?
それに告白してくれた人の数なんて…
「わかん、ない……」

