「く、くく、黒髪だもんねー?私」
「…は?」
「クラスの子達は髪、ほとんど染めてるもんね?和装って言ったらぁ…黒髪の方が合うっちゃ合ってるか!うんうん」
必死で勘違いしてませんよアピールをして取り繕う私。
似合うとか言われて舞い上がっちゃダメだ!
直人の言葉に特別な意味なんてないんだからっ!
…そう。特別な意味なんて……
「ちょっと.…訳分かんないんだけど……」
発せられた声にハッとする。
俯いていた顔を上げると、眉間に皺を寄せている直人が…
訳分かんないって…そのままの意味なんですけど?
「だーかーらー!髪が落ち着いてるから似合ってるねってことでしょ?」
「………」
「………」
え、何だ?
この妙な空気は…

