クラスの視線が俺と大和に集中する(主に女子)。


廊下には別の組の奴らがちらほら…
窓から教室内を見ていた。



「お披露目ターイムッ!」



勢いよく一声を上げながら花音が中へと入ってきた。


その姿に周りからワッと歓声が上がる。



「花音ちゃん可愛い~!」


「へへっ、ありがとー」



嬉しそうに頬を赤らめる花音。


確かに可愛い…


和装喫茶だから女子も当然和服。


その服が普段の活発なイメージとは違った装いでいい感じだ。


だけど….…


前までみたいに、胸はざわつかない。


驚くほどに大人しい鼓動。



「ど、どうかな…?似合ってる?」


「え……、あっ、い、いんじゃね?」



大和に向ける熱のある視線。


それでも俺は……落ち着いたまま…