「付き合ってもないし呼び合ってもいません」
きっぱりとそう言い切る美桜。
迷惑だというのが顔から滲み出ている。
見た限りではこいつは羽山を好いてはいない感じ…?
それどころか苦手意識を持ってる…そんな気がする。
何でか…そこに安心する自分がいた。
『実は…俺も眞中ちゃんに投票してたりなんかして』
それよりも問題はこっちだわな。
三年の三木拓真。
放送部の部長をしてるようで、美桜のお気に入り。
『声が素敵!』
『ずっと聞いていたい!』
とか、耳にタコが出来る位聞いた。
しかも向こうも美桜を気に入ってるようだし…
「嘘…」
さっきまでのめんどくさそうな表情をコロッと変えて、今度は頬を赤らめている。

