くそっ…、やっぱり無茶してやがったのか。
調子が悪いの位気付けていたってのに…
引き留めるチャンスはいくらでもあっただろうが!
手に爪が食い込む程にグッと握り締める。
でも、そんな後悔をしてももう遅くて。
とにかく、津賀を探さねぇと…
こういう場合は安静にしておくのが一番良い。
だけどこの時の俺はそんな事も思い付かずに美桜を抱えて歩き回った。
頭が真っ白の状態…
何をここまで焦っているのか。
普段冷静で居られる俺が…
美桜の事になると必死だった。
守りたい。
俺の中に占めるのはただその一心で。
美桜への想いはどんなものかはっきりしない。
それでも、どういう存在であろうとも大切なんだって事に変わりはない…
この瞬間に、そう思ったんだ。

