「おはよう!今日は早めの登校だね?」



「夜早く寝ちゃってね…ってか聞いて聞いて!昨日バスケ部の助っ人で試合に参加したんだけどぉ…なんと!そこに大和も男子の助っ人で来てたんだよー。市立体育館で見かけてビックリしちゃった!」



「驚いたのは俺の方だっつの。てっきり付いてきたのかと思ったし」



自分の鞄を席に置いた大和は、花音の話しにそう言い返す。



大和と花音はスポーツ万能で、色んな運動部から勧誘や助っ人の声が掛かる。



スポーツ全般がからっきし出来ない私にとっては羨ましい限りだ。



中学の時はそれぞれ部活に入っていたんだけど、高校ではどうやらその気はないらしい…



前に『この瞬間にしか出来ない青春を味わいたいんだ!遊び倒して』って大和が言ってたっけ。



えぇ、もう…部活に青春捧げてる人に謝ってくれって感じですよ、本当。