羽山は美桜に対して本気だと言っていた…
偶然かは知らないが、そういえば最近会長の裏の噂はぱったりと途絶えていたような。
じゃあ真剣に美桜を?
ぐるぐると巡る思考にじっとしていられなくて腰を上げる。
ついでに飲み物でも買うか…
横目で借り物競争を見ながら歩いていく。
と、丁度美桜が走る番のようでスタートラインに立っていた。
開始の合図がなると一斉に走り出す。
その中で美桜はダントツのビリだった…
相変わらず遅ぇな…
それでも一生懸命頑張る姿に自然と口角が上がる。
じっとしていられなくて歩き出したはずなのに、いつの間にか突っ立って様子を見ていた。
「は…?」
思わず声が出た。
取り出した紙を見て、一目散に美桜は坂口を連れていったから…
何、書いてた訳?
監査役のOKも出て一位になった美桜。
でも俺は、それよりも書かれた内容の方が気になっていた…

