「やぁ藤堂くん。いきなりどうしたんだい?一体…何を言ってるのか」
応戦してくるみたいに敵意剥き出しの目を向けてくる。
多分こいつはまず根本的に俺が気に入らないんだろう…
生憎お互い様ですけど?
「先輩の噂、聞きましたよ?例えば…生徒会室での秘め事、とか」
「意味が、分からないね…」
誤魔化してはいたが表情でバレバレ。
どうやら噂はビンゴのようだ。
「今日こいつは『俺と』先約があるんで」
わざとある部分を強調させる。
そして核心を突かれて苦虫を潰したような顔を会長がしている隙に、俺は美桜を引っ張っていった。
「君たちは付き合っているのかい?」
野郎は開いてしまった距離を埋めるかのように、少しデカめの声で聞いてくる。
「ないです。事実無根です!」
だが美桜はそれを上回る声できっぱりとはっきりと否定しやがった。

