美桜から聞いたのは予想通りの話だった。
そして、思った以上にショックを受けてない自分がいた。
長い間花音だけを想い続けてきた。
それは恋心と……少しの意地も入ってる。
今までに諦めようとしなかったのかといえば嘘になるわな。
大和と話している時の花音の嬉しそうな顔を見るたびに、気持ちを仕舞い込んでしまおうと…
一体どれほど考えてきたか。
しかも今回の告白でもう結果は出たんだ。
もう、潮時だな……
「諦めんな、藤堂直人!」
そう弱気になっていた俺に美桜は渇を入れてくれた。
「直人が…どれだけ花音を好きなのかなんて、分かってるん、だからね!」
俺を思って……涙を流してくれた。
あぁ。俺はきっと中々に単純な奴なんだろう…
さっきまでの暗い気持ちが一変。
なにか暖かな心地に満ちていく。
「もう少し頑張ってみる」
美桜を安心させる為についた言葉。
でも本当は……
今、自分の気持ちが分からなくなっていた。

