いつも崩したような笑顔でいるからか、その表情が余計に大人っぽく感じる。
胸が、疼く………
美桜の言っているのは大和のことだろう。
前にも言ったように花音が大和を好きだというのは周知の事実だ。
初対面の人間だとしても10分もあればそれに気付く。
「知ってるよ……大和、だろ?」
「ん~…それもあるけど……花音ちゃんって可愛いからさ?競争率高そうだし」
美桜の見つめる先には花音がいて、その瞳には…何処か羨望のようなものを感じた。
「可愛いしいい子だし。おまけに運動も出来て……私が男でも花音ちゃんにアタックするわ」
ウンウンと自分の言ったことに対して頷く。
ホント変わった奴だ。今までに会ったことねぇタイプだわな。
「ふーん…でも、お前だってモテんだろ?」
「ふぁい?私が?まさか!」
俺の言葉を真っ向から全面否定!
口元を思いっきり引き吊らせて、それはそれは嫌そうな顔で。

