それは、美桜と昼飯を食べはじめて二週間も経たない時に起きた。
「昨日BSでやってた試合見た?」
「見た見た!白熱してたよな~」
楽しげに話す大和と花音を横目で睨む。
まぁよくある光景だ。日常茶飯事って奴。
花音の大和を見る熱っぽい眼差し…
それをすぐに感じ取ってしまい、イライラした。
告る勇気もないくせに嫉妬だけは一丁前にしやがる。
妬いてるイライラとそんな中途半端な自分へのイライラ。
花音の気持ちを知ってる以上、下手に自分の想いなぞ伝えられなかった。
だって断られるのがオチだろ?
しかもその後はどうなる。もしかすると友達にも戻れなくなったら…
女々しい俺自身にまたもや苛立ちが募って募って。
でも…そんな思考を一気に吹っ飛ばす言葉を、俺の前で美桜は口にした。

